2019年9月2日月曜日

晩秋蚕はじまりました

8月30日、晩秋蚕の掃立てを行いました。
生まれたての2mmに満たないお蚕さん。

桑の葉をおいたら、みるみると登ってきます。

卵から孵化したばかりの時は、蟻蚕と呼ばれ体が毛で覆われて黒っぽいのですが、

桑を食べて数時間もすると毛ぶるいをして白っぽくなってきます。

2日目。

小さいけれど、もりもり食べてます。

1令4日目、眠に入りました。

只今、石灰を被ってお休み中です。


今回も先輩農家さんと一緒に、3令までの稚蚕飼育。

先輩農家さん、毎朝おにぎりを握ってきてくださいます。

朝の給桑が終わったらおにぎりタイム。

毎日この時間がとても楽しみ!

私の気力と体力は、先輩農家さんのおにぎりと優しい笑顔でできています。



8月後半は長雨で太陽が2週間以上出ず、桑の伸びが良くない。

雨の恵みも大切だけど、太陽の重要性を改めて感じました‥。

桑の葉、無駄を出さないよう、考えて使わないと。



掃立ての前日、50年以上、県の養蚕指導をされていた方が様子を見に来てくださり、

お蚕さんを育てるにあたって大切なことをたくさん聞かせていだだきました。


これまでの記録を見ていただき、疑問や質問、対策などをたくさん指導してもらいました。

とても勉強になり、そしてググっと気持ちが引き締まりました。

養蚕最盛期の生きたお話しもとても楽しく聞かせていただきました。

デリケートなお蚕さんの病気などのことも。

稚蚕はとくに体がまだ弱いので、気を付けないといけません。


稚蚕室に入る前は手足をしっかり消毒します。

病気や菌の大半は外(足)から持ち込まれる。 

 道具も使う度に消毒。

先輩農家さんとお揃いで嬉しい、稚蚕飼育用の制服。

稚蚕室の中に入る時に着替えます。

そしてもちろん、飼育中は大好きな納豆も食べません。我慢です。

これらは、私が稚蚕飼育所にいた4年間に徹底して教えていただいた事のほんの一部。だけど、とっても大切なこと。


これから1ヵ月、お蚕さんの健康に留意しながら、気持ちを引き締め努めます!



2019年8月4日日曜日

水分補給を忘れずに。

この暑い時期、農作業は涼しい朝と夕方に。

暑っつい昼間は、できるだけ肉体労働を避けて、体力を温存しています。

こまめな水分補給と休憩の大事さを痛感する昨今です・・・。




ずっと欲しかったトルソーが届きました。


トルソーに巻くと、なんだか一段と可愛く見える。気がします ^^


ストールの色んな巻き方をもっと知りたいです。


トルソーって洋服着せたほうがいいのかな?

裸のままでいいのかな…?



空いた時間はずっと糸を紡いでいます。

夜、紡ぎ出したら止まらなくなり、眠るのが惜しくなる。

でも、睡眠は水分補給と同じくらい大事なので、ある程度で強制終了して就寝。

座繰りもしたいけれど、座繰りは空いた時間に。というのは難しいので、もう少しゆっくりとはまれる時間ができるまでおあずけです。




いつでも糸が紡げるように、真綿は切らさないようにしています。


でも、あっという間になくなってしまう。


この美しい糸で早く織りたい。

農閑期になったら、思いっきり織れるように、

今は、『どんなの織ろうかな~』と、楽しく想像しながら紡ぎたいと思います。

2019年8月1日木曜日

8月1日

春の育蚕が終わって、
桑畑の株下げをして追肥して耕耘して、草ぼーぼーになった栗山や敷地の草と追いかけっこしていたら、8月になっていた。いやーびっくり。


今年の春繭。

春蚕期は寒暖の差が激しかったので不安もありましたが、やれることは全てやりきり、

とても良い繭ができました。



夜がとても冷え込んで、給桑量の加減が難しかった。

与え過ぎず少なすぎず。

次の給桑の2時間前くらいになくなるのがベストなのだけど、

この春は朝まで桑葉が残ることが多かった。




これくらいきれいに食べてくれていると嬉しくてホッとする。





上蔟は宗さんと姉とのいつもの3人で。

上蔟は、繭の質を左右する、見極めとスピードと体力を要す最後の大事な作業だけども、

この3人で上蔟ができることに幸せを感じながらお蚕さんを丁寧に拾った。

いつも一人で作業をしているので、上蔟時3人揃うと嬉しくて嬉しくて、へんな笑いが出てしまう。

姉も宗さんも、どうすればお蚕さんにとって良いタイミングの上蔟になるかを、毎回一緒に考えてくれる。

作業が増えて一見遠回りになってしまいそうな私の提案も、

『なんでも試してみたいことはやってみなよ。そのために私たちがおるっちゃけん。』

と、笑顔で言ってくれる。

きつい作業が快適に行えることや、少しづつでも確かに育蚕の技術が向上していることは、この2人のおかげさま。


そして、育蚕期間中はお蚕さんに神経が集中しているので、ややもすればちょっとピリピリしているのだけども、期間中、良い具合にほおっておいてくれて、程よい距離で見守り支えてくれている周りの方々や友人・家族に、本当に感謝しています。





出荷が終わったころに、天井で繭をつくっていたお蚕さんが舞い降りてきた。


今の、出来る限りの精一杯で育蚕を行い、無事に終えることができました。

ありがとうございました。

2019年5月27日月曜日

4令の眠

4令からは、先輩農家さんと別々の飼育です。


3令の眠に入ったところで、ご自宅へ連れて帰られました。


私も稚蚕室から、広い蚕室へ移動。



そして昨日、4令の眠に入りました。



5月とは思えない昼の暑さと夜の寒さで、なかなか大変な4令期でした。

日中の気温は34℃にもなろうとするし、夜の気温は12℃にも下がろうとするし・・。

温度の虫といわれるお蚕さん。

気温の変化によって、給桑量や作業の進め方も変わってきます。

いつもはもっと余裕あるはずの4令期ですが、今回は草刈りもできず・・。


夜間はストーブを3台つけました。

それでも寒くて、お蚕さんの食べる量も速度も落ちるので、給桑量は少なめに。

気温が低い時に給桑量が多いと、さらに蚕座が冷え、その後、残った桑葉が堆肥化し蒸れて熱を持ってしまいます。


昼間は暑すぎて、扇風機回しながら、給桑量を多めに。


昼間のうちにたくさん食べておくれ・・。

しかし、暑すぎても動きが鈍くなる。

桑を食む音がさわさわ聞こえると、少しほっとします。


3令の眠から脱皮し4令になった時はあまりの寒さで、お蚕さんが動き出すまでに時間がかかり、なかなか桑付けが出来ませんでしたが、

4令の眠に入る時は、あまりの暑さで、いつもより早い速度で眠に入ってしまいました。

通常は、もう少し緩やかに眠に入っていくので、途中で網をかけて、遅口のお蚕さんを拾い上げるのですが、外気が34℃になろうかとした時、お蚕さんはダーッと一気に眠に入ってしまいました。
春蚕とは思えない・・。


揃うのは良い事だけど、早口遅口にうまく分けれないと、上蔟時、一気に上がりだすので、作業をする人間は少し大変です。


今回遅口で、まだ桑を食べているお蚕さんはこれだけ・・。

たぶん1割、3000頭位でしょうか。

これは、上蔟時気合を入れないといけません。


自然・気象は、昔も今も、人間にはどうすることもできないので、いかにお蚕さんに快適に過ごしてていただくかは、農家が知恵や工夫や労力を惜しまず積み重ねるしかありません。

お蚕さんを育てることの知恵や工夫をたくさん残してくださっている、先人・先輩方に感謝し、そして応えたい。


4令の眠は2日弱なので、明日の昼頃の桑付け予定です。



4令からは先輩農家さんと別々の飼育で、少し寂しくもあり、、。

とか言いつつ、毎日電話で話したり、どちらかが家に行ったりで、結局毎日話してる。

『今春のお蚕さんはぐずぐずして大変かねぇ。』

と、縁側でもぎたての胡瓜かじりながら、今日もお蚕さん談義に花が咲く。

そして、5令期お互い頑張ろうねと励まし合う、幸せな時間。


上蔟時、毎回お手伝いいただく宗さんも、お蚕さんの経過を見に来てくださいます。

上蔟は大変な作業だけど、毎年一緒にできるのがとても嬉しい。



育蚕中はなかなかゆっくり遊んであげれない。(♂猫ふうた)

お蚕さんの記録を書いてると、お気に入りのおもちゃくわえてやって来る(邪魔しに来る)。




ごはん食べるときも寝る時も、大好きなおもちゃは離さない。

今日はお蚕さんも眠なので、ゆっくり遊ぶとしよう。


2019年5月21日火曜日

稚蚕中のいろいろ




小梅が落ち始めたので慌てて収穫。


とりあえずジップロックで漬けて、


洗濯板で重し、、雑だけど、とりあえずは間に合った。


たわわに実った桑の実を収穫。


先日いただいた腰につける籠。収穫するのにとっても便利。


桑の実は、ジャムと酢と朝のジュースになる。


桑葉を乾燥させてお茶に。

桑は、お蚕さんだけではなく、人間にもとっても栄養になり、そして健康に良いのです。

お蚕さんが5令期になるころには、こんなことする余裕もなくなるので、

今のうちにたくさん作って、健康な体になるのです。







そして、飼育が始まってから、毎日色んな方からいただく差し入れ。

・・もう、本当にありがとうございます。

稚蚕飼育時は、まだ、ごはんをつくる余裕は存分にあるのですが、

ありがたく甘えさせてもらっています。

おかげさまで飼育が始まってから、まだ一度も晩御飯つくっていません・・・。



そして、ここ最近の嬉しいこと。

私は今年の4月から、町内の民生協力員(地域福祉活動)をしているのですが、

そこで訪問するようになった88歳のおじいちゃん。

昔、ご両親が養蚕をされていたそうで、色んなお話しを聞かせてくれます。

お蚕さんのことも、糸づくりや織りのことも、

とても詳しく記憶されています。

どの農家さんも、お蚕さんを育て、糸を紡ぎ、機織りをされていた6・70年以上前の貴重な生きたお話し。

この貴重なお話しをもっともっと今、聞いておきたい、

今、聞いておかなきゃ。と最近よく思うのです。

おじいちゃんは、お蚕さんを見に来てくれます。

そして、2~3日おきに電話をくれます。

『お蚕さんはもう2cmくらいなったでしょう。ちゃんと食べてますか?』と。

お蚕さん、元気にもりもり食べてますよ。と、答えたら、

『お蚕さんじゃなくて、花井さんがちゃんと食べてますか?お蚕さんの前に、あなたがしっかりと食べてくださいね。まずは、人間が元気じゃないとね。』

毎回5分程で終わるその電話に、いつも励まされてます。

おじいちゃんにお蚕さんを見てもらうのが、楽しみでもあります。

民生協力員になりましたが、私の方が心配りしていただいているのが可笑しくて、そして嬉しい。





草刈り。

敷地内を12ブロックに分けて刈っているのですが、

今日、第6ブロックの栗山の草刈りがようやく終わりました。

よし!あと半分だ。

毎日もりもり食べて、頑張ります!