3令のお蚕さん。
桑の葉を食べる勢いも増してきました。
夕方くらいから眠に入りだすかなと予想していましたが、
午前中、早くも眠に入りだしたお蚕さんもちらほら。
3令になると体の大きさも就眠のタイミングも個体差が出てきます。
寝揃うのを待つ間、先輩農家さんと桑を摘んだり、お昼ご飯食べに行ったり、
町で一番の大きなホームセンターに行ってショッピングを楽しんだり。
いつもは3令から枝ごと切っていたのですが、
今年は桑の発育が芳しくなく、来春の桑が足りそうにないので、
4令までは枝を切らずに桑の葉を摘みます。
桑の葉を摘みながら、
『これまで養蚕を続けてきてよかった~。
あんたと一緒に飼育ができてこげん楽しいっちゃもん。』
と、先輩農家さんからの嬉しいお言葉。
ご主人が亡くなられる前、
『俺は最後の一軒になっても養蚕を続ける。』
と、ずっと言われていたそうです。
『あん言葉がなかったらうちも辞めとったやろうね。続けとってほんな良かった。』
そして、養蚕という、お蚕さんを育てる。ということの重みについて、話を聞かせてくださいました。
先輩農家さんはとてもおおらかで明るく、いつもガハハハ~と笑っています。
先輩農家さんの楽しく笑いながらの何気ない会話の中で話される、
お蚕さんを育てるということの重み。
それは、どの教科書にも載っていない、長く続けてきた農家さん達だけが心の中で知る
大切な重みなのだと思いました。
きっとそれは養蚕だけではなく、いまある全てのことがそうなんだ。と、
ふと私の中での世界の見え方が変わった瞬間でした。
お蚕さんがほぼ寝そろい、
先輩農家さんはお蚕さんを連れていざご自宅へ。
先輩農家さんの家の蚕室は、とても涼しくお蚕さんも快適な環境です。
今日からは別々の育蚕ですが、私も先輩農家さんに追いつけるようしっかりと努めます。
2018年8月31日金曜日
2018年8月23日木曜日
1令眠
8月20日掃き立てを行いました。
呼出桑を少量のせて数時間、勢い良く登って食べ始め、その後掃きおろしをします。
2日目。体が白くなってきました。
『あまり大きくなっていない気がするけど大丈夫かな‥‥』
そんなことを思いながら、これまでの7年間の記録を読み返す。
大丈夫だ。毎年同じことを書いている。
ノートにはお蚕さんの記録とその時の気持ちなどを書き綴っているのだけど、
毎回1令の2日目で不安になっているようだ…。
3日目。
体がぷっくりとしてきました。
朝一番の給桑時、先輩農家さんと『うわ~1晩でだいぶ大きくなったね~』と、共に喜びの声をあげる。
先輩農家さんは50年以上お蚕さんの成長を見てきているのだけど、
毎回、初めて見たかのように目を細めて順調な成長を喜こばれている。
その姿を見れること、一緒に喜べること、が私はとても嬉しい。
ということを本日のお蚕さんの記録と共にノートに綴った。
先輩農家さんと桑の葉を刻む時間のおしゃべりが(思い出話を聞くのが)一番好き。
本日4日目。眠に入りました。
ほぼ眠に入ったのを確認して、拡座し石灰を振りました。
1枚のバラに5000頭のお蚕さん。
これが5令になる頃には、広い蚕室いっぱいになります。
お蚕さんが眠に入っている間に、栗山の草刈りでもしようと思ったら、
栗の実がたわわに実った枝から順に4本バッキリ折れていた。
・・・ショック。
果実の重さが増すほど折れてゆく・・・。
無事収穫を迎えれるのか少し不安。
折れたままでも稀にそのまま成長することもあるけれど、
桑畑に車が入れないので、3本の栗の木を撤去。
のこぎりでギコギコ3時間ほどかかりました。暑かった・・・。
さて、気を取り直し気合を入れて草刈りを。
と、思ったら開始10分でハンドルが取れました。
草刈り中だったのでヒヤッとしました。危なかった・・・。
取れたハンドル握りしめしばし呆然。
メンテナンスちゃんとしなきゃなあ。
もう今日は草刈りする気がおこらず・・。
人間もゆっくり体を休めて、明日からの2令に備えます。
2018年8月19日日曜日
秋蚕
先日までの暑さも和らぎ、朝晩はめっきり涼しくなってきました。
春蚕期の5令でブログは尻切れトンボになっていましたが・・・
春繭は6月下旬、無事に出荷が終わりました。
飼育数が多かったので桑葉が足りるかとても不安でしたが、
とても良い繭に仕上がりました。
今回は本当にたくさんの方に助けて頂きました。
本当にありがとうございました。
春蚕期が終わり、慌ただしく色んなことがありまして、
気が付けばあっという間に秋蚕が始まります。
明日、掃き立てです。
とりあえず、準備が間に合って良かった…と、安堵している前夜です。
春蚕が終わって秋用に伐採した桑。
猛暑続きの雨不足で成長がとても芳しくない・・・。
裏山も下の桑畑も共に、例年の2/3程しか伸びず。
無駄を出さないようにしっかり考えて使わないと。
稚蚕室・蚕室、共に消毒はバッチリ。
春蚕の稚蚕飼育は一人だったので少し心細かったのですが、
今回は先輩農家さんと一緒です。
嬉しくて、そして頼もしい。
先日糸車をいただきました。
ずっと欲しかった…嬉しい。
では、明日から真面目に丁寧に頑張ります。
春蚕期の5令でブログは尻切れトンボになっていましたが・・・
春繭は6月下旬、無事に出荷が終わりました。
飼育数が多かったので桑葉が足りるかとても不安でしたが、
とても良い繭に仕上がりました。
今回は本当にたくさんの方に助けて頂きました。
本当にありがとうございました。
春蚕期が終わり、慌ただしく色んなことがありまして、
気が付けばあっという間に秋蚕が始まります。
明日、掃き立てです。
とりあえず、準備が間に合って良かった…と、安堵している前夜です。
春蚕が終わって秋用に伐採した桑。
猛暑続きの雨不足で成長がとても芳しくない・・・。
裏山も下の桑畑も共に、例年の2/3程しか伸びず。
無駄を出さないようにしっかり考えて使わないと。
稚蚕室・蚕室、共に消毒はバッチリ。
春蚕の稚蚕飼育は一人だったので少し心細かったのですが、
今回は先輩農家さんと一緒です。
嬉しくて、そして頼もしい。
先日糸車をいただきました。
ずっと欲しかった…嬉しい。
では、明日から真面目に丁寧に頑張ります。