8月30日、晩秋蚕の掃立てを行いました。
生まれたての2mmに満たないお蚕さん。
桑の葉をおいたら、みるみると登ってきます。
卵から孵化したばかりの時は、蟻蚕と呼ばれ体が毛で覆われて黒っぽいのですが、
桑を食べて数時間もすると毛ぶるいをして白っぽくなってきます。
2日目。
小さいけれど、もりもり食べてます。
1令4日目、眠に入りました。
只今、石灰を被ってお休み中です。
今回も先輩農家さんと一緒に、3令までの稚蚕飼育。
先輩農家さん、毎朝おにぎりを握ってきてくださいます。
朝の給桑が終わったらおにぎりタイム。
毎日この時間がとても楽しみ!
私の気力と体力は、先輩農家さんのおにぎりと優しい笑顔でできています。
8月後半は長雨で太陽が2週間以上出ず、桑の伸びが良くない。
雨の恵みも大切だけど、太陽の重要性を改めて感じました‥。
桑の葉、無駄を出さないよう、考えて使わないと。
掃立ての前日、50年以上、県の養蚕指導をされていた方が様子を見に来てくださり、
お蚕さんを育てるにあたって大切なことをたくさん聞かせていだだきました。
これまでの記録を見ていただき、疑問や質問、対策などをたくさん指導してもらいました。
とても勉強になり、そしてググっと気持ちが引き締まりました。
養蚕最盛期の生きたお話しもとても楽しく聞かせていただきました。
デリケートなお蚕さんの病気などのことも。
稚蚕はとくに体がまだ弱いので、気を付けないといけません。
稚蚕室に入る前は手足をしっかり消毒します。
病気や菌の大半は外(足)から持ち込まれる。
道具も使う度に消毒。
先輩農家さんとお揃いで嬉しい、稚蚕飼育用の制服。
稚蚕室の中に入る時に着替えます。
そしてもちろん、飼育中は大好きな納豆も食べません。我慢です。
これらは、私が稚蚕飼育所にいた4年間に徹底して教えていただいた事のほんの一部。だけど、とっても大切なこと。
これから1ヵ月、お蚕さんの健康に留意しながら、気持ちを引き締め努めます!