2014年7月22日火曜日

博多の熱い夜

故郷博多、旅の記録をば。
旅と言っても片道2時間だけど・・。

3ヵ月ぶりの靴教室。
冬に作り出した靴がようやく完成しました。
季節はすっかり夏。
ブルーにして良かった。
踵はすぐ擦ってしまうのでレザーに。
うーー可愛い!自画自賛!
そして毎度の事ながら履き心地最高。

出来たてほやほやの靴を履いて、
会社員時代お世話になっていた『中州酒一番』に。
福岡の大衆居酒屋ベスト3に入る。と、思う。
いろんなところで【もつ鍋】食べるけど、最終的にここのシンプルな味を求めてしまう。

そして友人のライブへ。

















頑張ってるなー。
と、いつも思って見ているけれど、
この日は一段と輝いて見えました。
盛況で良かったね!
唄と共に饒舌な喋りも楽しみました。


夜はイタリア酒場でワインボトルを転がしながら、
人生の先輩に色んな話を聞かせてもらう。
定年後はjazzbarしながら好きなだけサックスを吹き鳴らす。
という夢があるらしい。
こういう話を聞くとワクワクする。
目を閉じてしばし妄想。
私が入り浸ってる。


国民の祝日『海の日』は、『海の日』らしく、海の上で。
船上ビアクルーズで、博多の町を海の上から眺めました。



















『見て見てー豪華客船だよー』
と、デッキから走ってくる友人。
バリバリのキャリアウーマンな彼女の子供のようにはしゃぐこの姿を、
会社の方々は想像できるだろうか・・。
可愛かった。


















博多湾に停泊していた客船。
豪華だなー。
たくさんの人たちが手を振ってくれました。
セレブだなー。


夜の帳が落ち始めた頃、
バンドの生演奏と、プロのフラダンサーによるステージが始まりました。
博多湾でハワイな夜です。

















唄声は・・・・、父です。
おん歳77歳の父。
バンド活動も半世紀を超え、
現在もギター片手に走り回ってます。
70歳を過ぎたころからピアノも始めました。
最初の頃は実家に帰るたび、レクイエムのような音色が鳴り響いて妙な雰囲気が漂っていたのですが、
現在は弾き語りが出来るまでに。
凄いな。
ピアノの上には尊敬するプレスリー様のポスター。
ポスターというか、雑誌の切り抜きをコンビニで拡大コピーして、大事に飾ってあります。
いつかプレゼントしようと思いつつ何十年も拡大コピーのままです・・。

久しぶりに元気に唄う父の姿を見れて嬉しかったです。
ちょっと照れくささもあり、飲みすぎて最後らへんの記憶がありませんが・・。
船で飲むと3割増酔うのが早い。
・・・いや、地上でも早いか。
短い滞在期間でしたが、今回は会えるだけたくさんの人に会いに行きました。
『寂しがり屋』の気が全くないので、気付けば1ヵ月誰とも話してないなって事もあるのですが、
なんか、今回は色んな方の人生の話や楽しい話、頑張ってる話をたくさん聞きたくなりました。
人の数だけドラマがある。って、よく耳にしますが、本当にそうだな~と思います。
自分の人生では自分が主人公。
人生の先輩方や友人、たくさんの話が聞けて本当に嬉しかった。

という事で、今日からまた畑に籠ります。
私にもまだまだ実現したい夢がたくさんあります。
一歩づつ一歩づつ近づけるように、頭の中にはいつでも鮮明に夢のイメージを持ち続けていたいと思います。
『お待たせ!』 と、夢を迎えに行ける日を楽しみにしながら毎日を丁寧に過ごしていきたいです。

2014年7月17日木曜日

ありがとう


先日、小学校で体験学習を行いました。
うん十年ぶりの小学校。
懐かしい匂いを胸いっぱい吸い込んで、しばしノスタルジック。

とても人懐っこい子供達。
車から重い荷物を頑張って運んでくれました。

お蚕さん達に桑の葉をあげてワシャワシャと食べる音に静かに耳を傾けたり、
お蚕さんを手に乗せて、柔らかでスベスベした感触を確かめたり、
農家ではなかなかできない体験に私自身も一緒にお勉強。

お蚕さん達もお腹いっぱいになったところで、学習開始。
お蚕さんの学習は理科の授業の一貫です。

まずはお蚕さんの生態やなぜ農家で育てられているのかというお話をしました。
体験学習に連れて行ったお蚕さん達は、これから子供達が研究し育ててくれます。
夏休みの間に繭になり、蛹になり、蚕蛾になり、産卵して短い生涯を終えます。
お蚕さんはとても可愛いけれどペットではありません。
自らを守る為に糸を吐き、そしてその糸を私達人間がありがたく頂きます。
子供達が見守る中その生涯を終えた時、ちゃんとその理由を知ってほしいという思いでお話をしました。
子供達の素直な疑問や着眼点はおもしろいもので、私も調べながら一緒に成長できたと思います。

一時間程、熱血農家のおばはんと化した後は、和やかに体験を行いました。
まずは糸繰りです。
先日工作した即席糸繰り機の出動です。
10個の繭からできる糸の手触りや質感の美しさ、繭から糸がほどける時のシュルシュル~という音などを感じてもらいながら、クルクルと紡いでもらいました。
クルクルしながら子供達が 『お蚕さん、ありがとう』 と呟いているのが聞こえてきました。

!!!

わたし、とても、嬉しかったです。
本当にありがとう。

そして、糸繰りを終えた後は機織り機で布になっていく過程の体験です。
工房でもいつも思うのですが、子供達は機織りを習得するのがとても早いです。
大人は『こうやって~ああやって~次は右、次は左』 と、次の動作を頭で考えながらされる方が多いのですが、子供は理屈ではなく身体が自然に順応していくというか、頭で考える前に身体がリズムとして反応している気がします。
すごいな~子供って。と、いつも感心します。
こちらの生徒さん達もホントに早かった。そしてとても上手でした。

という感じで、お蚕さんから繭になり、糸になり、布になっていく。という体験学習を行いました。
私自身とても勉強になり、なにより、子供達のお蚕さんに対する 『ありがとう』 の気持ちに、
元気をもらいました。
本当にありがとう。
そして、お忙しい中、充分な体験時間と準備期間、この機会を与えてくださった担任の先生に感謝しています。





















私も6頭のお蚕さんを連れて帰りました。
帰宅後、顔に葉っぱを乗せたままお食事中。お腹がすいてたんだね~。





















体験学習から3日後、繭を作り始めました。
生徒さん達が育てているお蚕さんも、皆上簇したそうです。良かった!





















6頭の飼育だったので、食べたいだけの桑の葉を十二分に与えたら、とても大きな繭層も厚い立派な繭になりました。
育蚕期、温度管理・餌の量、もっと完璧にすることができたら、こんな立派な繭になるんだろうな~。
次の育蚕期、がんばるぞ!