2016年10月8日土曜日

藁灰汁と栗灰汁

今日は、養蚕農家の大先輩のお母さんから、

『稲刈りしたから藁とりにおいで~』 との連絡があり、

早速いただきに行ってきました。

繭を茹でて真綿をつくる際や、座繰り糸を精練する時は、

藁灰汁(わらあく)を使います。

藁をグルグルと縒って紐にして縛っていきます。


お互いの近況報告や、来年の育蚕の話をしながら、

汗かいて楽しい時間を過ごしました。


『よしっ!藁も立派に縛れるごとなった!

あんたはなんでん覚えて、なんでん立派にやれよる。ホントたのもしか~。ガハハ~ッ。』

いつも明るいおかあさん。


育蚕のこと、桑畑のこと、今年初めての栗出荷のこと、

4年前、私が養蚕を始めた時から、いろんな事を教えていただいているおかあさん。

いつも両手を大きく広げ、心を大きく広げ、私の知りたいすべてのことを惜しみなく教えてくれる。

私もいつか、先輩のような人になりたい。


技術や知識だけではなく、私に足りない自信というものまで与えてもらってます!


 『よし!これだけあればよかやろ!いっぱい繭ば炊きなっせ!』


がんばりまっす!


とれたてつきたてのお米もいただきました。

いただきまっす!



そしてこちらは栗のイガ。

まだまだ氷山の一角。

栗山の中に放置しているイガはこんなもんじゃありません。

出荷を終えてこれからの片付けが一苦労です・・・。


このイガ、染色以外になにか使えないかな~と考えていたら、

『昔はイガの灰汁でこんにゃくば作りよったよー。』 と先輩に教えてもらいました。


早速家に帰って灰汁をつくってみました。

どんどこイガを投入したのですが、

灰になるとこれぽっち。

まあいい。

イガはくさるほどある。


できた!

栗灰汁で布の精練や染色の媒染が出来たらいいな~。

栗で染色した布は肌にとても良いと聞きます。

媒染まで栗で出来たら最高に肌に良いんじゃなかろうか。

数日後、灰が沈殿したらphを計ってみようと思います。

ネットで検索すると、藁灰汁だけでなく、栗灰汁を使っていらっしゃる方のブログを多数発見しました!

うまくいけばいいな~。

実験って楽しい。


もし使えなかった時は・・・・、大量にこんにゃくを仕込む予定です。。。