2014年2月19日水曜日

完成

絹靴つくりへの道、まだまだ先は長いけど、ようやく一足目が完成しました~。
う、嬉しい・・・。
ジャストフィットで中には低反発のインソールが仕込まれているので、履き心地がとても良いです。
自分の足に合わせて作るとこんなに気持ちがいいものなのか~知らなかったな~。

翌朝、一番で山鹿に戻るバス(会員制無料バス)を予約していたのですが、
バス停に着いて愕然・・・運休でした。
すんごい走ってきたのに・・・。
終着地の阿蘇付近が大雪で走行できないとの事。

・・・どうしよう。
とりあえずコーヒーショップに入って、ネット検索。便利な世の中です。

博多から高速バス乗車 → 植木インター降 → 路線バスに乗り換え山鹿まで。

これが一番早く到着する一般的なアクセス方法だと思うのですが、
乗り継ぎ時刻などを検索していると、むくむくむく・・・
私の中の旅心が目を覚ましました。

そういえば私、時刻表マニアでした。
学校でたての若いころ、分厚い電車時刻表を片手に10ヵ月程日本中を旅したことがあります。

「今日はどうせ戻っても畑に行くのは無理だな~、ならば出来るだけ遠回りして帰ろう。」

ここからはとても楽しい時間でした。
色んなルートを検索して、誰かがブログに残していた遠回りルートの足跡を辿ってみることに。

天神から西鉄電車乗車 →  終点大牟田駅降 → 西鉄バスで南関 → 産交バスで山鹿着。

結果、最速ルートの3倍程の時間を要しましたが、500円程安くあがった。
時は金なり。ということなのかな?
でも、私にとってはいろんな事を考える、とても有意義な時間でした。

西鉄電車で終着駅まで揺られる間、旅をしていた若いころの事を十数年ぶりに思いだしました。

長野の山中で道に迷っていたら、熊避けにと鈴をくれたおばさま。
静岡の国道で夜中宿を探していたら車を止めて傘をくれたお姉さん。
富士山の湖畔で1週間ほど本を読み耽っていたら、樹海への志願者と勘違いされあれこれ優しく世話を焼いてくれた安宿のスタッフ。帰り際、「えっ、違いますよ。」と言ったら、「早く言えよ!でも良かった。」って皆で大笑いしました。
悲壮感が漂っていたのかな~?
10ヵ月程続いた旅は、神戸で出会ったひとつの詩をきっかけに唐突に終わりました。
終わるきっかけを探していたのかもしれませんが。

今の私は、あんな風に手を差し伸べられる大人になれているのだろうかと電車の中で考えながら、大半は爆睡しておりました。

これから先、数ヵ月の長い旅に出ることも、出たいと思うことも無いと思いますが、畑での仕事にもう少し慣れて、年間のサイクルが分かるようになったら、10日くらいの旅でもしてみたいな~と思います。
まだまだ先のことでしょうが。

はー、長く楽しい1日だった。
明日からまた、畑頑張るぞ!