2014年9月15日月曜日

上簇(じょうぞく)

無事に上簇が終わり、現在立ち虫拾いの毎日です。
今回は本当に多くの学びがありました。
稚蚕飼育所での飼育の他、自宅でも少数ですが1齢からの飼育を行い、
朝も昼も夜も夜中も、お蚕さんとの共生の日々でした。
飼育環境、温度の違いにより、同じ日に孵化したお蚕さんでも、
様々な違いがありました。

時間が許すかぎり、先輩農家さん宅へのお手伝いにも行きました。(ほんの少しだけ。)
山鹿に移住してきた歳、役所の方に紹介していただいた先輩農家さん。
当時まだ経験のなかった私が、『育蚕を手伝わせてほしい』 とお願いした際、お断りされました。
今はその気持ちを理解することができます。
昨夜電話で、先輩農家さん宅のお蚕さんも無事上簇が終わったとの連絡がありました。

体調が万全ではなかった先輩農家さん。
「お疲れさまでした~。無事上簇が終わって良かったです!」
と、お伝えしたら、
『あんたが手伝ってくれたけんよ~。育蚕のきつさ、喜びが分かりあえるもん同士、
励ましあいながらやれる事は、力が出た。』
とのお言葉を頂きました。

えへへ。

自慢に聞こえるでしょうか?

・・・

自慢です。

いただいたお言葉、本当に本当に嬉しかったもので。

ほんの少しだけ近づけたような、仲間になれたような気がして嬉しいです。

出荷まで、また、出荷してからも、作業は続きますが、
気を緩ませることなく、秋の育蚕を行いたいと思います。

一度に様々な取り組み、経験ができた育蚕期は今回限りですが、
稚蚕飼育所の先輩方、山鹿の先輩農家さん、
たくさんのご指導本当にありがとうございます。
育蚕期の精神の持ち方、肉体的なこと、色々な面で成長できた育蚕期でした。