2018年5月9日水曜日

春蚕

いよいよ明日、春の育蚕が始まります。

準備は万端、のはずだけれど、何度も確認してそわそわと落ち着かない前夜。

1令から3令の稚蚕を飼育する部屋。

消毒も念入りに行った。

稚蚕を飼育する竹のバラは、先日いただいたものを使用。

これまで使用していたバラより少し大きい。

昭和17年に作られたもので、知り合いの方が大切に保管されていた。


バラの上には蚕座紙をしいて、

その上に防乾紙をしいて、

消毒もしっかりと。



道具や、桑をカットする土間も綺麗に消毒。

なにせ、お蚕さんは、とくに稚蚕はとてもデリケートで菌や病気に弱い。

これまでもたくさんの資料を参考に飼育してきましたが、

今回はそれに合わせ、【桑と蚕】というこちらの本を参考にしたいと思っています。

昭和38年の本なので、55年前ですが、飼育についてとても詳しく書かれています。



お蚕さんを育てさせていただく。

日々の小さな作業ひとつひとつで繭の質は大きく変わります。

ただ繭に仕上げるのではなく、立派な繭に、質の良い糸のとれる繭になるよう、

しっかりと努めたいと思います。