2018年9月6日木曜日

4令期は猛暑


4令期はとにかく暑かった。
連日記録的な猛暑で、蚕室の温度が34℃を超える毎日。
ちなみに4令の標準表での適温は24℃。
朝晩、氷水を噴霧したり、2ℓのペットボトルを大量に凍らせて、
2台の大型扇風機の後ろに6本づつ置いて、などと色々試行錯誤してみたものの、
焼け石に水・・。

お蚕さんは、温度の虫とも呼ばれ、温度により成長速度や桑を食べる量などが
著しく変化します。
これまで温度差は、給桑量などで調整していましたが、今年は日中も朝晩も蚕室の温度はずっと高いままで、盛食期がいつくるのか、成長のスピードはどれくらい早まるのか、などなど、なかなか予測をすることが難しく、お蚕さんの変化を見逃さないよう、都度様子を見ながら行いました。

そして、眠。
早まるだろうと予測していたそれよりも、随分と早く眠に入ってしまいました。
私は、4令の眠に入るときに最終的な早口と遅口に分けているのですが、
今回はそれもできず。
ならばと、眠明けに早口・遅口分けれるか試してみましたが、
人間が思うようにそうそう都合よくとはいかず、そのまま5令へ。

育蚕中、ここまで気温が高かったのは初めてなのですが、おそらくこの暑さは
これから毎年更新されていくのかもしれません。
来年の秋蚕期もきっと暑いだろう、、大切な4令期をどう乗り越えようか、、
『う~ん』と頭を悩ませていたら、とても良い案が浮かびました。
この案は、育蚕が終わってからゆっくり煮詰めるとして、
4令期が短かった分、5令期で少しでも取り戻せるよう、全力で後悔なきよう
しっかりと行いたいと思いました。

4令眠明け