2018年12月20日木曜日

蚕座紙 ⇒ 封筒

繭マスクを入れてお届けしている封筒。
このようなかんじでお届けしています。

『なんだよ、手作り封筒じゃねぇか~。もうちょっとましな封筒はねぇのかい。』

と、思われた方もいらっしゃるかもしれません。



いや、実際は繭マスクをご注文してくださる方は優しい方ばかりなので、

そんなこと思われないと思いますが・・。

この茶色い封筒は、蚕座紙(さんざし)。

中で繭マスクを包んでいる、白い半透明の紙は防乾紙。
共に、お蚕さんの稚蚕飼育に欠かせない大切な専用紙なのです。

1令~3令の稚蚕は、竹のバラで育てています。

このバラのサイズに合わせて蚕座紙・防乾紙を切ると、どうしても使うことのできない半端が出てしまいます。


捨てるには勿体ないな~と、ずっとため込んでいたのですが、

現在、封筒という新しい名を受け、新たな姿で皆様の元へ旅立っています。


 蚕座紙・防乾紙の上で生まれ、

 もりもりと桑の葉を食べ、

快適に成長していきます。


皆様のお手元に届く封筒は、もちろん育蚕で使用していない新品なものですが、

その切り離された片割れの紙の上で、今年もお蚕さんが育ち、

そして立派な繭になったのだなと、ふと、ちらりと、思っていただけると幸いです。


(余談ですが、こんなこと言うのもちょっとアレですが、この紙めっちゃ高価です。びっくりするほど高価です。しつこいけれど、高価なんです。)

しかしながら、農家にとって必要な、とっても貴重な紙なんです。