2014年1月26日日曜日

製経完了

先日座繰りした『百花堂』さん展示用の縦糸。
ようやく整経が完了しました。
明日納入。ぎりぎり間に合った・・。
繭500個位で少し太めの1300m程の座繰り糸です。
手紡ぎ糸もぬくもりがあって好きなのですが、座繰り糸の光沢や艶はいつ見てもうっとりします。
以前、座繰り糸を本職とされている方の作業風景を拝見したのですが、指先の感覚で繭の量を調整し1つ1つ継ぎ足していくその正確な手作業は何時間でも眺めていたくなるほど美しい姿でした。
その方は指先をとても大事にされていました。荒れてしまうと感覚が鈍くなり繭や絹糸が扱いにくいとの事。
『指先は大事にされてくださいね』と、優しく教えていただきました。
私は毎日の農作業で手はガッサガサです。繭や真綿を扱っていると荒れた指に繊維がまとわりつき、『だぁぁぁも゛ぉぉぉぉ』と叫んでしまったこともしばしば。
しかし最近、荒れすぎが進化し指紋がなくなってしまい指先だけツルツルの状態になってきました。
おお、これは快適です。
私は本職の方々のように反物を織るような綺麗で正確な糸を引くことはできませんが、自分の引く無骨で洗練されていない糸も愛嬌があってとても好きです。
でも10年後くらいにはもう少し上達しているかなぁ。