2014年10月9日木曜日

歯車

先日新しく仲間入りした座繰り機。
明治と記されているので、100年程前のものでしょうか。
座繰り機の緻密に計算された歯車の動きを見るたび、これを作った職人さんの姿を想像して、ゾクゾクと心が揺さぶられる毎日。
そして、『これ自分で作ってみたいな~』 と、しばし考えて、
『うん、無理!』 と、毎回同じ結論に行き着く毎日。
餅は餅屋だ。

無心で磨いていたら、積年の埃でいい具合に落ち着いていた色合いまで磨きとってしまった・・。
お~、なんてことを・・。
磨くのは底板でやめて、あとは軽く埃を落とすだけにしました。

折れていたところ等を少し補修して、糸をひいてみました。
グルグルグルグル~ガタッ、グルグルグルグル~ガタッ、5周くらい回ると歯車がガタっ噛み合わなくなります。
まだまだ調整が必要です。

問題が生じて事がうまく進まない『たとえ』として、歯車が狂うとよく聞きますが、見事なたとえだな~と思います。
まさに今。

糸づくりや織りをしていると、それが語源とされる言葉によく出会います。
言葉の綾とか、管を巻くとか、へそくりだとか、ふしだらだとか。
面白いな~もっとたくさんの言葉を知りたいです。


月食、とても綺麗でした。
いいカメラが欲しいと初めて思った夜。
隠れる時は下からなのに、出てくる時は横からなんだ~。
庭でビール片手に2時間ほど眺めました。
少し肌寒かった夜。
家に戻ると体がゾクゾク。
やばい・・。
熱燗にしとけばよかった。