2016年5月23日月曜日

育蚕

今年の育蚕は、地震の影響に伴い中止となりました。

通常、卵の孵化、稚蚕飼育は、県南にある稚蚕飼育所で熊本全農家の分をまとめて行っています。



いろいろと考えた末、卵を5000粒取り寄せました。

いきいきと生い茂った一年で一番美味しい春の桑葉。

5000頭、農家としてはかなり少ない数で、

『それは趣味だろ』という突っ込みもうけましたが、

止まっていた裏山の工事も先日再開したので、

同時進行でどちらの作業にも支障の出ない範囲で取り寄せました。

通常の育蚕は余裕がないので、今回はじっくり観察ができ勉強になりそうです。

卵は1mm弱。

5月14日にちょろちょろと孵化し始め、

翌5月15日には9割ほど孵化しました。

体長2mmほど。

毛が生えています。

蟻のようなので蟻蚕(ぎさん)とも呼ばれます。

柔らかい桑葉を刻んで与えます。

おー、よく食べる。

うまいんだな。

よしよし。


数週間ぶりに再開した裏山の工事。

ここは新たに2500本の桑苗を植樹します。

力強い業者さん方。

本当にいつもありがとうございます。

そして、私がこの場所で養蚕農家という夢を叶えられているのは、

『熊本県蚕糸振興協力会』 による、取り組みのおかげなのです。

たくさんの方にたくさんの感謝があります。

歩みをとめることなく、進んでいきたいと思っています