2016年7月24日日曜日

お蚕さんの近況について

体験見学、昨日はたくさんの方にご参加いただき、本当にありがとうございました!

本当に本当ーに楽しかったです!

私が一番楽しんでいて申し訳ないくらいです!

気付けば写真を一枚も撮っていなかったのが心残りです。

さて、私の楽しかった気持は後日綴ることにしまして、

お蚕さんを自宅に持ち帰ってくださった皆様へ、お蚕さんの近況をご報告いたします。

お蚕さんを、早い組、遅い組、と分けておりましたが、

早い組のお蚕さんが、今朝数十頭あがり上がり始めました。

これを 『はな』 や 『はしり』 といって、

この 『はな』 が出ると、翌日本格的に上がり始めます。

日中気温がすごく高いので、進み方が早いかもしれませんが、

『はな』 が朝出ると、翌朝本格的に上蔟(じょうぞく)、

夕方出ると、翌夕方に上蔟となります。

あくまで目安なので、農家ではお蚕さんの様子を見ながらタイミングを図ります。

遅い組のお蚕さんは、まだ桑を食べておりますので(少量になりましたが)、

おそらく明日が 『はな』 、明後日7月26日が上蔟になるかと思います。

もちろん個体差がありますので、さらに遅いお蚕さんもいると思いますので目安として。

真ん中のお蚕さん、縮んで色が変わっています。

農家では、ここまで進む前に蔟(まぶし)へ移すのですが、比較のために写真を撮りました。

上蔟(じょうぞく・お蚕さんが繭を作り出すこと)については、昨日ご説明いたしましたが、

話がとびとびになってしまいましたので、すみません・・、念のため。

桑を食べなくなり、体を反らせ頭を少しゆらゆらさせていたら、

手作りの蔟や、昨日持ち帰っていただいた蔟に移していただいて大丈夫です。

もし、くるんと丸まった桑の葉や、飼育箱の角などに足場の糸を吐き始めていたら、

そのままでも立派な繭をつくりますので大丈夫です。

しかし、平面の場所に糸を吐き始めていたら、必ず移してあげてください。

繭を作り出す時は、初めてのオシッコをしますので、下に新聞紙などを敷かれてください。

他に質問などがありましたらご連絡くださいませ。

お蚕さんの糸を吐く、繭をつくる姿をじっくりと観察してください。


今回は5000頭の飼育ですので、熟蚕(じゅくさん)をかつかつと手拾いしていきますが、

通常飼育の時はタイミングを図り一気に一斉上蔟をします。

タイミングを見誤ると、お蚕さんにも人間にも負担がかかり、繭の質にも影響します。

このタイミング。まだまだまだまだ勉強中です。