体験見学、昨日はたくさんの方にご参加いただき、本当にありがとうございました!
本当に本当ーに楽しかったです!
私が一番楽しんでいて申し訳ないくらいです!
気付けば写真を一枚も撮っていなかったのが心残りです。
お蚕さんを自宅に持ち帰ってくださった皆様へ、お蚕さんの近況をご報告いたします。
お蚕さんを、早い組、遅い組、と分けておりましたが、
早い組のお蚕さんが、今朝数十頭あがり上がり始めました。
これを 『はな』 や 『はしり』 といって、
この 『はな』 が出ると、翌日本格的に上がり始めます。
日中気温がすごく高いので、進み方が早いかもしれませんが、
『はな』 が朝出ると、翌朝本格的に上蔟(じょうぞく)、
夕方出ると、翌夕方に上蔟となります。
あくまで目安なので、農家ではお蚕さんの様子を見ながらタイミングを図ります。
遅い組のお蚕さんは、まだ桑を食べておりますので(少量になりましたが)、
おそらく明日が 『はな』 、明後日7月26日が上蔟になるかと思います。
もちろん個体差がありますので、さらに遅いお蚕さんもいると思いますので目安として。
真ん中のお蚕さん、縮んで色が変わっています。
農家では、ここまで進む前に蔟(まぶし)へ移すのですが、比較のために写真を撮りました。
上蔟(じょうぞく・お蚕さんが繭を作り出すこと)については、昨日ご説明いたしましたが、
話がとびとびになってしまいましたので、すみません・・、念のため。
桑を食べなくなり、体を反らせ頭を少しゆらゆらさせていたら、
手作りの蔟や、昨日持ち帰っていただいた蔟に移していただいて大丈夫です。
もし、くるんと丸まった桑の葉や、飼育箱の角などに足場の糸を吐き始めていたら、
そのままでも立派な繭をつくりますので大丈夫です。
しかし、平面の場所に糸を吐き始めていたら、必ず移してあげてください。
繭を作り出す時は、初めてのオシッコをしますので、下に新聞紙などを敷かれてください。
他に質問などがありましたらご連絡くださいませ。
お蚕さんの糸を吐く、繭をつくる姿をじっくりと観察してください。
今回は5000頭の飼育ですので、熟蚕(じゅくさん)をかつかつと手拾いしていきますが、
通常飼育の時はタイミングを図り一気に一斉上蔟をします。
タイミングを見誤ると、お蚕さんにも人間にも負担がかかり、繭の質にも影響します。
このタイミング。まだまだまだまだ勉強中です。