2020年8月23日日曜日

気候


ぎらぎらと暑い日が続いております。


春の育蚕後に根元まで伐採した桑の木もここまで大きくなりました。

が、今年は梅雨が長く、7月は太陽が出ず、そして8月は雨もなく毎日が炎天下。。。

桑の成長がとても遅れています。

間もなく始まる秋の育蚕までに、もう少し伸びてほしいところです。

このままだと、来春の桑が足りるのか心配です。



今年は春の育蚕も暑かった…。

繭を作り出す前の最後の1週間がとても暑く、
一番桑をたくさん食べる最後の5令期、気温の高い昼間はあまり桑を食べないので、夜から朝にかけてできるだけ桑を切らさないようと努めましたが、これがなかなか簡単なことではなく。。

毎年どんどん暑い方へと更新されていく気温。春蚕期までこうなってしまうのかと、温度の虫と言われる『お蚕さん』を育てるにあたり、先行きを案じる日々です。





5令期のお蚕さんは、毎日少しづつ体重が増えていき、盛食期頃に体重の増加が止まって横ばいになり、その後、上蔟に向けて体重が減少していく。
体重が減ったら翌日がおおよその上蔟。

この春は暑さで桑の食い込みがよくなかったので、
まだ体重止まるなよ、止まるなよ、と念じながら毎日体重測定を行った。
この春の体重はゆるやかな上がり方でした。
やはり、食べないとなかなか大きくはなりません。。
暑さで食欲が落ちるのは人間もお蚕さんも同じですね。。



営繭(えいけん)。

お蚕さんが糸を吐く際、気温が高いと体内に残留する絹糸量が増えたり、糸の解じょ率が低下したりと、繭(糸)の質に影響するが、湿度と気流をうまく整えることで、気温の影響を最小限に抑えることができる。

湿度と気流で、暑さによる繭質への影響を最小限に抑えるべく、もっと知恵や工夫を凝らしていきたいところです。




いまの自分にできることは、全て出し切ったつもりではいますが、やれること、まだ知らないことはまだまだたくさんあるはず。

そして、養蚕だけに限らず、これからも変わり続けていくであろう気候ととも暮らしていくには、色んなことに備え、知恵を絞りながら生きていかなければな。と思う。